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22 November 2024            [PR]  |   |
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テレビ朝日を「さすがテレ朝」と批難するにはそれ相応の履歴があるからのはずなのに、不思議とウェブ上では"全うそうに見える"記事だと不審がられないような傾向にあるように感じる。散々「アサヒる」とか詰っていたくせに、だ。

先日御殿場事件について、テレビ朝日の「ドキュメンタリ宣言」という番組にて特集が組まれていた。これは過去にも数回放送されていた続編のようなもので、長野智子氏自身が被告人らを追い、各証言について自ら検証を行ったり番組独自に証言を得たりするという趣旨。
 長野智子ブログ:カテゴリ:御殿場事件
 wikipedia:御殿場事件
 個人サイトまとめ:「御殿場事件」を忘れるな

事件のあらましについてはwikiが一番手早く理解できると思う。

さて、上記の内容をざっと読むと「被害者がありもしないレイプ未遂をでっちあげて少年ら10人を被告人にした」風に見える、が。
こちらの控訴審判決を読んでみると、ちょっと印象が変わると思う。(ウェブ上にはこれ以外の原審での判決文は出ていない)

自分の感じた要点をざっと書くと、

長野氏が番組で散々検証していた「降雨」について、被害者少女は「雨は降っていなかった」と断言などしていない。「顔に霧のようなものが当たっていた」「走って逃げる時に水滴が当たった」という話はしている。
当日は台風接近中なので、局所的に雨が少なくなる場所が出てくる可能性はゼロではない(台風の目なんか経験した人も多いと思う)、現に公園付近車両事故現場の当事者も「雨は降っていた、でも事故処理中傘は差さなかった」という話をしている。
そもそもレイプされそうで必死な時に雨について構っていられるわけもないだろう。一方が土砂降りと言っていて一方が絶対に降っていなかったと言っているのならともかく、誤差程度と言っても問題ないように素人目にも思える。

公園内にある屋根付き休憩所(?)に進入禁止のロープが張ってあったかどうかについても、暗い夜、しかも自分自身の身の危険で必死になっている時に張っていたか張っていなかったか覚えていなくてもおかしくない。

番組では事件の具体的な内容が説明されていない。性犯罪なのだから細かい描写ができないのはわかるが、具体的な発言があってこそ理解できる部分というのはあると思う。故意に出されていない情報がありすぎる。
10人の少年らには暴力団、暴走族などが絡んでいて、まあ穏やかな人種ではなかったらしい。
そもそも10人が集まった理由は(実際に現場にいなかったという被告人らの主張はさておき)、主犯である少年が手下のような少年らに「誰かヤれる女を用意しろ」と指示を出したためで、そこから被害者である少女の名前が挙がり電話連絡で10人が犯行現場の道のりの間に集まった、という流れ。その詳細なやりとりが情報として出たのは10人のうちの手下的なポジションにいた少年から。
また主犯以外の少年が主張を翻したのは「主犯少年が無罪を主張しているのに自分が本当のことを言ったらどうなるかわからないから」というとても暴力的な理由。

未遂になった理由は、主犯少年が少女の下着を見た時にナプキンが付いていたのを見て「コイツ生理だ」と言った為。その為いわゆる本番行為は避けられ、胸を揉んだり舐めたりキスしたりという行為で終わった。またその一連のやりとりを主犯以外の少年も覚えていて、参加した者もしなかった者もいる。

日付変更の理由は少々ひねた高校生的な理由という感じか。9日時点で本当に事件はあった、しかし中には顔を知った(同級生で同じクラスになったこともある程度の)少年もおり、おそらく「大げさにしてもいいものなんだろうか?実は大した問題ではないんじゃないだろうか?」というような思考があったんじゃないだろうか、判決文からは少女の思考は読み取れないけれど。
もしくは、これは果てしない妄想だけれど、事件近辺でセックスを初めて体験していたとして、やや後ろめたさがあった、とか。
ティーン特有の感情として、期待していたセックスがいざしてみると思ったよりもいいものではなかった、そして結果自分の中でセックスが重要なものでない、ある意味どうでもいい軽いものになってしまうということがある。そういった様々な感情が入り混じった結果「公にしない(親や教師に相談しない)」ということになったのではないだろうか。

当然少女は当時の恋人に事件について相談をしている。しかし恋人からは思ったような慰めが得られなかった為か、余所に投げやりのように優しさを求め、結果出会い系サイトの男性に行き着く。そして男性と会い、家に帰るのが遅くなる理由を前週の事件にし親に説明した。その為事件が明るみになった。


流れだけ追うと2chでも「なんてビッチ」と言われるであろう少女の行動だが、なんとなくわからないでもない。おそらく彼女は、恋人に自分の望むような慰められ方をしていれば事件はそもそも明るみにならなかっただろうし、または恋人から「警察に行ったほうがいい」とでも誘導されていたら、おそらく正しい形で事件が説明されていたんじゃないかと思う。別に当時の恋人が悪いということを言いたいわけじゃない、ティーンはその程度のことで精神が揺らぎ、自身を取り巻く環境でいくらでも判断が変わることがあるという話。
そして判決文では一連の少女の行動を非難した上で判決を下されており、何も100%少女の主張を飲んでいるわけではないようです。


そして番組について。まず犯行が16日であったとする時点で、番組も被告人らも必死でアリバイ探しをしている。がしかし、実際の犯行が9日にあったとなると、アリバイについては触れず天候についての調査を行うようになった。9日のアリバイを立証すれば済む話なのに、だ。
また判決文では被告人の知り合いである暴力団員に「女をみんなでやっちゃって事件になりそうでヤバい」という相談を数度していた、という話も出ている。そういった類の話は当然のように番組内では出てこない。被告人側にとって都合の悪い話は出さないということだろう。

ざっとしか読まなかったので細部を理解しているとは言い難い、なので主犯=番組に実名で出ていた人なのかも自分は知らない。
もしかすると本当は取り巻きのうちの一人で、現場には居たけれど少女には触れてもいない下っ端だったから自分は参加してない、しかしそう言うと事件自体が証明されちゃうので暴走族やら暴力団に何されるかわからないから無かったことにしよう、ってことなのかもしれない。胸触ったくらいでゴタゴタ言うなやと思ってるだけかもしれない。自分は無罪だと主張するうちに本当に無罪なのではないかと思い込むようになっただけかもしれない(実際そういう思い込みから記憶が都合よく変更されることはある)。何にしても外野にはこれ以上はわからない、ということですね。

もし本当に未遂事件があったとしても、メディアのせいか地元の風当たりのせいか自殺してしまった被害者少女の弟は帰ってこないということです。どっちにしても後味の悪い事件です。
そして最後に、被害者少女は被告のうちの一人に過去恋心を少し抱いていた、という。集団の中にその顔を見つけた時、少女は何を思ったのでしょうか。


さて、いろいろ読んだ上でテレビ朝日への印象はどうかわったでしょうか。
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